序文

幸せな家庭をもち、善良な親戚をもち、平和な世界に生きたいという
のは、誰しもの願いであろうと思います。ところが、そのような願い
とはうらはらに、幸せな家庭をもつことが出来ず、親戚は仲違いし、
世界は対立し、闘争しています。
世を救うために宗教というものがありますが、中東の有様をみると、
既存の宗教というものは、平和を創り出すというよりも、反対に対立
をつくり、闘争の原因となっているようにも見受けられます。

中東の一神教ばかりではなく、多神教的な日本の宗教も同じで、分立
しており、平和をもたらすことが出来ないでいます。

日本には、聖徳太子以来、和の精神というものがあります。しかし、
その精神は貴いものでありますが、各宗教、各宗派の心髄を生かし、
さらに深めて統一できるような、深い霊性にもとづいた統一的真理と
いうものが見出されていません。

また、これまでの宗教は、個人の悟りに重点をおいたものであります
が、人間の本質というものを考えてみますと、家庭、氏族という社会
の中で生きて、はじめて幸福になりうる存在なのであります。ところ
が既存の宗教は、その理想像を提示することも出来ていないのです。

しかし、長い苦しみの歴史の果てに、今や人類は、そのような要請に
答えうる新しい真理の出現に遭遇しています。それは文鮮明師が唱導
される真の愛運動であります。

 この運動は、平和の土台は、神を中心
とする家庭にあるとして、何よりも理想
的家庭の再建をめざしています。

 文鮮明師の生まれた韓国はこれまでも
儒教の伝統にもとづく君子の国として知
られていました。祖先を手あつく祭り、
何十代もの族譜を作り、氏族の絆を何よ
りも重要視する伝統をもっています。

 今韓国では、文師の思想に基づいて、
純潔教育が、韓国のほぼ全ての小中高校
で取り入れられ、韓国の未来を希望ある
ものにしています。


文師自身は韓国の40万の文氏宗親会の会長に推され、さらに韓国の
全ての宗族(275氏族)の族譜会連合会、プリチャッキ(ルーツ探し)
連合会の総裁としても、推戴されています。
韓国プリチャッキ(ルーツ探し)連合会総裁就任辞
しかし、このように単に、家庭の再建をめざすばかりではなく、合同
結婚式を通して、日本人と韓国人、白人と黒人などの国際祝福結婚を
奨励し、民族間の対立、人種間の対立を解消し、人類を統一の方向に
導いておられるのであります。

今日、世界の大問題は、中東を中心に対立するユダヤ教、キリスト教
イスラム教の三大宗教をいかに和合させるかということにありますが
文師は、世界がもっとも苦しむこの難問題に対しても、宗教的、霊性
の最も深い立場から、その和合の道を開かれておられます。

イスラエルで行われた三大宗教和解運動

これからは、これらの対立する宗教信徒間の祝福結婚を進め、人類の
悲劇を根本的に解決されようとしておられます。

またこのような宗教統一の努力は、地上界に先だって、すでに霊界に
おいてもなされています。霊界の千億以上の霊人達は、「真の父母」
という方を知り、世界の五大宗教の開祖たちは一同に会して、決議文
を発して、地上にメッセージを送ってきているのであります。

霊界の諸聖賢の証言

最近(2004年3月)、文師のこれまでの偉大な業績に感謝して、
米国(ワシントンの連邦議会上院ビル)において、80名の連邦議会
議員と、ユダヤ、キリスト、イスラムの三大宗教の代表が集い、文師
を「世界平和王」として推戴する戴冠式を挙行しています。



文師は、その場で語られた「平和王国時代宣布」という講演の中で、





「神様は、真の愛、真の生命、そして真の血統の本体であられ、すべ
ての人間の真の父母であられます。」
「本来、人間の堕落がなかったならば、人間が神様の真の愛の中で完
成し神様を父母として侍る真の子女になっていたのです。
完成した人間は、神様の愛の中で、真の夫婦の因縁を結び、真の子女
を生んで、養育し、共に天国を成して暮らした後、自動的に家族全員
が、一緒に天上の天国に入って、暮らすようになっていたのです。」

「そうであるならば、地上における家庭天国はどのようにして成すの
でしょうか?
 第一に、家庭を形成するすべての要員は、個人完成を成さなければ
なりません。堕落によって、選択の余地もなく相続した堕落性を脱い
で、自らの人格を完成しなければなりません。すなわち、心と体の間
における葛藤と闘いを、完全に克服して勝利し、一心、一体、一念の
境地から、人格完成によって、完全一和の世界が実を結ばなければな
らないのです。このような境地に到達した人には、妬み、嫉妬、欲心
憎悪など、すべての悪の要因となる堕落性が再び根を下ろすことはで
きません。」

「第二に、このような人格完成を達成した一人ひとりが集まって真の
家庭を成し、その家庭の中で、家族全員が共に捜し立てる四大心情圏
を完成しなければなりません。」

「それでは、四大心情圏とは何のことを言うのでしょうか? 本来、
神様の本然的な真の愛、真の生命、そして真の血統で連結された真の
家庭のなかで、祖父母、父母、孫、孫娘を中心として、三代の純潔な
血統を立て、父母の心情、夫婦の心情、子女の心情、兄弟姉妹の心情
を完成するときにこれらを総称して四大心情圏の完成と言います。

ここにおいて、父子間の愛は、上下の関係を捜し立てる縦的な関係で
あり夫婦間の愛は、左右が一つになって決定される横的な関係であり
、兄弟間において与えて受ける愛は、前後の関係として、代表される
のです。」

「真なる家庭を捜し立てることが、このように深刻で、重要な天命で
あるという事実を、今まで人類は、はっきりと知らずに生きてきたの
です。」





・・・・と、「真の家庭」について詳細に語られています。
平和王国時代宣布(全文)


このような、真の家庭を築くことが神のみ旨であるとする文師の思想
は、ユダヤ、キリスト、イスラム教に受け入れられつつありますが、
日本の宗教界においては、どうでしょうか。

私は、『法華経』を中心として大乗仏教とその歴史を研究してまいり
ましたが、私が見出したことは、仏教経典もまた、理想的家庭の出現
を待ち望み、予告するものであったということです。