大乗仏教の理想成就と宗教統一


『法華経』は、大乗仏教史の節目節目に登場し、仏教史を方向付ける重要な役割を担って参りました。世の人は、あまり騒いでいませんが、今が、真の意味で、末法の中で最後の末法期、終末の中で最後の終末期であると思います。世の人が何も言わないのは、大きな渦に巻き込まれ、ほとんど方角さえ分からない状態になっているのではないかと思います。このような時期に、『奇妙なる一致』という曖昧なタイトルではなく、『大乗仏教の理想の成就と宗教統一』という、明確なタイトルで、末法の世に、再び『法華経』の意義を問おうとするものであります。

本文は、教理編と歴史編�T、�Uからなり、通読するにはかなりの労力が必要と思われます。それで、忙しい方のために、図版のいくつかを本文の前に置きましたので、それを見て関心を持って頂けたら本文に進んでほしいと思っています。しかし、それでもなかなか読み進むことが難しいことが多いと思いますので、私は、そういう方に最新の情報である霊界からの驚くべきメッセージを紹介したいと思います。それが本ホームページの結論にもなるからであります。

皆様、霊界については、なじみがない方もおられると思いますが、仏教の開祖のお釈迦様も霊界におられます。実は今、その霊界で、きわめて大きな変化が起こっているのです。

霊界には、高低、様々の世界があり、地上にいるときに信奉した宗教に応じて、それぞれ往く世界を異にしているということを漠然と聞かれたことがあると思います。確かに、これまでは、そうだったのですが、今は、それらの別々の世界の障壁が崩され、一つの霊界に統合されつつあるのです。どうしてそのようなことが起こってきたのかということは、ここでは詳細に語ることができませんが、詳しく知る機会も、いずれあると思います。

さて、2001年12月25日のことでありますが、霊界で、イエス様、お釈迦様、孔子様など世界の五大宗教の開祖たちと、その直弟子120人ずつが一同に会し、重大な「決議」が採択され、「決議文」が宣布されたのであります。そして、その「決議文」が霊界から地上に送られて来たのであります。(※勝共理論と統一思想を学術的に大系化され、1997年に霊界に往かれた李相軒先生から、地上のリポーター金英順先生に送られてきたメッセージであります。)

その宣布式において、五大宗教開祖の代表としてイエス様は、「私たち五大宗教は、上には天のお父様に侍り、横的な真のご父母様に侍り、誤った歴史のすベてを正すために、絶対従順の道を行くことを誓い、宣布いたします。」と祈祷され、次のような「決議文」を、宣布されています。なお五大宗教というのは、キリスト教、儒教、仏教、イスラム教、ヒンドゥー教となっています。

  1. 神様は人類の父母であられることを決議し、宣布します。
  2. 文鮮明先生は、人類の救世主、メシヤ、再臨の主、真の父母であられることを決議し、宣布します。
  3. 「統一原理」は人類救援のための平和のメッセージであり、成約時代の福音書であることを決議し、宣布します。
  4. 天宙平和統一は、真の愛を中心として超宗教、超国家、超人種の「ために生きる生活」を通して完成することを決議し、宣布します。
  5. 五大宗教代表たちは、真の父母に侍り、神様の国と世界平和のために和合、統一、精進することを決議し、宣布します。

この「決議と宣布」には、仏教の開祖であるお釈迦様が、参加されておられます。それゆえ、当然、この決議文は、すべての仏教者が行くべき道を示しているのであります。

このような「決議文」を信じて実践して下さる方は、もはや私のホームページを読む必要は全くないと言ってもよいのであります。それでもなお、このホームページを読んで下さるという方がおられれば、そのような方に一言付け加えなければならないことは、このホームページは、『法華経』に関心が深い方を対象に参考資料として書いたものであります。

私は、『法華経』の内容が、キリスト教の内容とおおすじでは同一であり、また大乗仏教史とキリスト教史は、同時的で一体的なものであることを明らかにしたつもりです。しかし、『法華経』を学べば、キリスト教を学ぶ必要がないかというと、そうではないのです。

『法華経』には、二仏並坐や、久遠実成について説かれていて、それは途轍もない宗教の核心部を語っているのでありますが、その理由については、このように尊い有り難いお経に書かれているから大切なのであるという程度でお終いで、それ以上の解説はなく、さらに深くその意義を理解することが、仏教教理だけでは、難しいのであります。

その真の理由と価値については、既成キリスト教でも解明されていないのであって、旧・新約聖書の最も難解な部分を明らかに出来るような新しい真理が現れなければ、決して完全に理解することができないのであります。

『法華経』の解説を主とする本ホームページでは、その奥深いところは、詳しく解説することが出来なかったのであります。その正確なところを知るには、統一原理の教理書である『原理講論』と、文鮮明師の300巻以上のみ言集の中から、いくつかの選集を学習する必要があります。